紹介:VibeKitは、開発者がセキュアなサンドボックス環境を使用して、AIコーディングエージェント(Codex、Claude)をアプリケーションやワークフロー内に安全に組み込み、実行できるようにするオープンソースSDKです。
記録日:6/9/2025
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VibeKit screenshot

VibeKitとは?

VibeKitは、OpenAIのCodexやAnthropicのClaudeのような強力なAIコーディングエージェントをアプリケーションや社内ツールに直接統合したい開発者やチーム向けに設計された、オープンソース(MITライセンス)のソフトウェア開発キット(SDK)です。その核となる価値提案は、これらのAIモデルによって生成されたコードを実行するための安全でプライベートなサンドボックス環境を提供し、セキュリティリスクを軽減することにあります。実行環境のカスタマイズ、パッケージのインストールが可能で、様々なサンドボックスプロバイダー(例:E2B、Daytona、Modal、Fly.io)をサポートしており、多様なデプロイメントとセキュリティ要件に柔軟に対応できます。

VibeKitの使い方

ユーザーはnpm(`npm i @vibe-kit/sdk`)を介してVibeKitのSDKをインストールすることでVibeKitと連携します。開発者は、選択したAIエージェント(例:Codex)と互換性のあるサンドボックスプロバイダーでSDKを設定します。`generateCode`などのSDKのメソッドを使用して、AIエージェントにプロンプトを送信し、生成されたコードや回答を受け取ることができます。ストリーミング出力もサポートされています。SDK自体はオープンソースでありMITライセンスであるため、SDKに直接費用はかかりませんが、ユーザーは選択したAIモデルやサンドボックスプロバイダーから費用が発生する可能性があります。

VibeKitの主な機能

セキュアなサンドボックス実行

プライベートサンドボックス環境

カスタマイズ可能な環境

あらゆるAIモデル(Codex、Claude)のサポート

エージェント出力のストリーミング

コード生成およびQ&Aモード

GitHub連携(コードベースでの作業、PRの作成)

複数のサンドボックスプロバイダーのサポート(E2B、Daytona、Modal、Fly.io)

VibeKitの使用例

社内ツール(デバッグ、リファクタリング、自動化、オンボーディングヘルパー、CIボットのサポート)

アプリ機能(製品にコード生成やコードQ&Aを追加、ユーザーがアプリを足場に構築、コンポーネントを生成、コードを探索できるようにする)

プロトタイピングワークフロー(機能の足場構築、ボイラープレートの生成、アイデアを反復するための異なる実装パスの探索)

統合(アナリティクスの追加、認証の接続、SDKの設定など、一般的なセットアップタスクを処理し、ボイラープレートをスキップする)